「身体が硬いから、もっとストレッチをしないといけない」
運動をしている方だけでなく、普段あまり身体を動かさない方でも、一度はこのように考えたことがあるのではないでしょうか。
しかし、身体の「硬さ」を考えるとき、単純に筋肉が伸びるかどうかだけを見るのは十分ではありません。
この記事では、柔軟性と可動域の違い、そして日常生活やスポーツで重要になる「自分でコントロールできる可動域」という考え方について解説します。
身体が硬い=柔軟性が低いとは限らない
前屈をして手が床につかないと、「身体が硬い」と感じるかもしれません。
しかし、身体の動きはひとつの要素だけで決まるわけではありません。
関節の構造、筋肉や腱などの組織、神経系による運動のコントロール、これまでの運動経験など、さまざまな要素が関係しています。
そのため、単純に「筋肉を伸ばせば身体が柔らかくなる」と考えるよりも、なぜその動きが制限されているのかを考えることが大切です。
「動かされる可動域」と「自分で動かせる可動域」は違う
可動域を考えるうえで重要なのが、自分で動かせる範囲と、外から力を加えられて動く範囲は必ずしも同じではないということです。
例えば、誰かに脚を持ち上げてもらえば大きく動くのに、自分の力だけでは同じ位置まで脚を上げられないことがあります。
この場合、単純に「柔軟性がない」と判断するのではなく、その範囲を自分でコントロールする能力についても考える必要があります。
「使える可動域」とは?
日常生活やスポーツでは、身体をただ大きく動かせればいいわけではありません。
必要な場面で、必要な方向へ、自分の意思で身体を動かせることが重要です。
例えば、肩が大きく動く人でも、その範囲を自分でコントロールできなければ、実際の動作では十分に活用できないことがあります。
そのため、身体づくりでは「どこまで動くか」だけでなく、「その範囲をどう使えるか」を見ることが大切です。
ストレッチだけでは解決しないこともある
身体が硬いと感じたとき、まずストレッチをする方は多いと思います。
ストレッチは柔軟性を高めるためのひとつの手段ですが、すべての「動きにくさ」を解決できるわけではありません。
例えば、筋力不足や運動経験の少なさ、動作をコントロールする能力などが関係している場合、ストレッチだけを続けても目的とする動きにつながらないことがあります。
だからこそ、「身体が硬いからストレッチ」という一つの方法に限定せず、身体の状態を確認することが大切です。
ピラティスは「動きを学ぶ」手段にもなる
ピラティスでは、身体の位置や呼吸などを意識しながら、さまざまな動作を行います。
マシンピラティスでは、スプリングによる抵抗や補助を利用できるため、自分の身体をコントロールしながら動作を練習することができます。
単純に「身体を柔らかくする」というより、動かせる範囲の中で身体をどう使うかを学ぶという考え方もできます。
筋力も「使える可動域」には関係する
身体を大きく動かすためには、柔軟性だけでなく、その位置まで身体を動かしたり支えたりするための筋力も必要です。
例えば、脚を高く上げられることと、その位置で脚を自分の力で保持できることは同じではありません。
必要な範囲を自分でコントロールするためには、筋力や協調性も重要になります。
そのため、柔軟性を高めることだけを目的にするのではなく、「動かす・支える・コントロールする」という複数の視点から身体を考えることができます。
スポーツでは「大きく動ける」だけでは不十分
スポーツでは、広い可動域を持っていることだけが重要なのではありません。
必要なタイミングで、必要な方向に、適切な速度や力で身体を動かす必要があります。
そのため、競技力を高める場合にも、柔軟性だけを見るのではなく、実際の動作の中でその可動域をどのように使えているかを考えることが重要です。
身体の硬さが気になるときに考えたいこと
「身体が硬い」と感じたときは、次のような視点から考えてみましょう。
- どの動きが制限されているのか
- 左右差はあるのか
- 自分の力でどこまで動かせるのか
- 動かした位置をコントロールできるのか
- 筋力が不足していないか
- 日常生活やスポーツで実際に困っている動きは何なのか
こうした視点を持つことで、「とりあえずストレッチ」という選択から一歩進んで、自分に必要な運動を考えやすくなります。
ReProでは「柔らかさ」だけで身体を評価しません
ReProでは、身体の状態を姿勢だけで判断するのではなく、実際の動作や身体の使い方も確認しながらトレーニング内容を考えています。
必要に応じてマシンピラティスを取り入れ、身体をコントロールしながら動く練習を行ったり、筋力トレーニングによって身体を支える能力を高めたりします。
「身体が硬いから、とにかく柔らかくしたい」という方も、まずはどの動きに制限があるのかを確認することから始めてみてください。
まとめ
身体が硬いと感じても、その原因が単純な柔軟性不足とは限りません。
大切なのは、身体が「どこまで動くか」だけではなく、「どこまで自分で動かし、コントロールできるか」という視点です。
ストレッチ、ピラティス、筋力トレーニングなど、それぞれに役割があります。
自分の身体に必要な方法を選ぶためにも、まずは現在の動きや身体の状態を確認してみましょう。
鶴見で身体の硬さや動かしにくさが気になっている方は、柔軟性だけに注目するのではなく、「使える可動域」という視点から身体を見直してみてください。